大羽根園の家 棟上げ(製材所探訪)
あっという間に年末になってしまいました^^;
前回の続きで、製材所へ見学に行った様子です。
先ずは木材市場へ
ところ狭しと原木が並んでいます
ちょうどこの日が競りの日だったらしく、多くの方が昼からの競り前に真剣な眼差しで品定めをしてみえました。
こちらはほのぼの。
その後、皮剥きや加工、乾燥の様子などを見学。
働く男の背中。
(暗めの工場内でカメラのシャッタースピードを落とした結果、丸太が恐ろしい速さで動いているように見えますが実際そんなに早く無いです。笑)
図面で打ち合わせを行えば、実際に現場で取り付ける形状まで工場で加工してもらえます。
いつもは大工さんに最終加工してもらっていましたが、東富田のリノベーションはこちらで加工して納材してもらいました。
メリットは、現場で大工さんに加工してもらうと加工前には表面に出ていなかった節等出てくる場合もあるのですが、こちらで加工すれば加工時に欠点が出た場合は破棄してもらえます。
仕上がり状態で綺麗な材が出てくることが担保出来るのは有難いです。
工場内の品質についての注意看板
大事なことですね。
いつも打ち合わせを担当してもらっている、当日も丸一日案内をしてもらった野地専務夫妻のご自宅にもお邪魔しました。
今年リノベーションされたばかりで、当然熊野の杉をふんだんに使った柔らかい雰囲気の空間でした。
同じ熊野杉でも、各部屋で仕上げや仕様や塗装など少しずつ違う杉を見れて面白かったです。
(あと、やたらとギターが多かった。)
最後には事務所で熊野の山や製材業界のこと、林業への想いや考えなどをお聞きして談笑タイムへ。
遠い地域から来られる場合は泊りがけで熊野の観光もしながら見学される方もみえるようですが、我々は同じ三重県からの訪問でしたので日帰りで帰宅いたしました。
私が色々と専門的なことも質問をし続けて、施主さんにはチンプンカンプンな話しをしてしまった時間もあり少し申し訳無かったのですが(すみません)
これから出来上がっていく住まいの化粧柱や化粧梁、見えなくなる部分の柱や梁など、普通は住まい手があまり考えることも無いところだと思います。
今回は住み始めた後も木が見える箇所が多いこともあり見学に行ってみましたが、そうで無くてもタイミングが合えば見学してみると面白いですよ!
「あの山で育った木が、あの人たちの手によって製材されて、この家の骨組みや床材が出来たんだな〜」ということを知っていると、住まいに対してももっと愛着がわくのではないでしょうか。
お子さんが小学生ぐらいであれば、思い出にもなるし夏休みなら自由研究の課題にもなりそうです!笑
さて、次回はいよいよこの木材で建て方です!!
K