湿式外断熱工法のお勉強(愛媛にて)
前回の続きです
さて、いよいよ現場へ。
EPS 湿式外断熱工法
左の紳士が高岡社長。
奥に見えるグレーの板のようなものが断熱材。
これを外の壁に付加断熱として圧着張り(アッチャクバリ)していき、断熱材自体が外壁の左官下地となります。ここがポイントですね。
超高断熱仕様でありながら、左官の下地になり、下地をわざわざ組む必要がないのでコストの削減にも繋がります。
左官の下地って何層にもなってしまうことが多いので。
写真にブルーシートが見えますが、この日は朝から大雨で…
普通外部の仕事は雨なら中止です。
愛媛へ向かいながらも「これは施工を見せてもらうのは無理かもね…」と半分諦めかけていたのですが、何とわざわざブルーシートを張って作業が出来るようにしていただいていました。
施工も雨が当たらない場所で、少し実演を考えていただいていたのか…
幸いにも昼前に雨があがっていったので、到着時には施工真っ最中でした。
余所の会社の為にわざわざ職人さんが時間をかけてブルーシートを張って作業をしていただくなんて…。
(職人さんは 時間=お金 ですからね…。)
無償で貴重な時間を使って、わざわざ雨養生までして、今まで自社で苦労して確立させてきた仕事を見せて、丁寧に説明までしてくださる。
滋賀の夏見さんや、豊田の鎌倉さん、passive house japan以外の方々も、本当にお世話になっております。本当に有難いことです。いつも有難うございます。
肝心の施工の内容は、当たり前ですがもの凄く勉強になりました。
他社さんの現場写真を勝手にバンバン載せる訳にもいかないので、写真は少なめですみません。
(こちらに住まわれるお施主様もみえますしね。)
実際に一部、説明を聞きながら施工を経験させてもらいました。
ほんの一部、とても丁寧に施工させていただきました。汗
高断熱高気密 施工現場見学
内部も見学しました。
アーキテクト工房Pureさんの内部の断熱気密施工は、日本で一番と言っても過言では無い程に綺麗です。
断熱気密関係を専門にこなす職人さんが従業員として会社にいるんです!素晴らしい。
一般的には、断熱材を入れたり気密部材を施工するのは大工さんが施工することが多いです。
ただ、大工さんも元々そのような仕事を修行してきた訳でも無く…
(現場発泡ウレタンは専門職ですが、うちは使いません。色々と思うところがあるので…^^;)
うちの施工をしてもらっている大工さん達は意識も高く、丁寧な施工をしてもらっていますが、中には
「何で大工がこんなことしないといけねーんだ!てやんでい」
てな方もみえます。
気持ちは分からんでも無いですね^^;
そこで、断熱施工はやらない!ならまだ良いとして、やりたくも無い仕事を嫌々やっていると困ったことになる場合も多いです。
断熱材を嫌々施工している大工さんの仕事、キッチリ隙間なく断熱材は入っているでしょうか?
「嫌だけど、仕事するからにはキッチリやるぜ!」というプライドを持った大工さん
であれば良いのですが、現実は中々そう上手くいかないことが多いですね…。
断熱気密はその分野についての知識が無いと、熟練の大工さんであっても間違った施工をする場合もあります。
それを管理(監理)する人間がきちんと是正していければ良いですが、中々それも難しい。
その点、専門職がいれば安心です。
しかも自社の職人であれば尚更。
良い仕事を拝見させていただきました。
それらを拝見した後は、アーキテクト工房Pureさんの事務所へ。
これがまた凄い!!
こんな事務所です。
白い左官と、経年変化していく木材がめちゃくちゃ良いですね。
なんとこの建物、passive house認定を取得しています!
つまりこの事務所自体が、世界最高レベルで超省エネルギー。
超快適な建物なんですね。
打ち合わせスペースもpassive house。
宿泊も出来ます。
凄すぎる。
建築会社として、住まい手候補の方に説得力あるお話しが出来るのはもちろん凄く良いのですが、
事務所がpassive houseということは、スタッフさんも もの凄く快適な空間で一年中仕事が出来る、
ということです。しかも環境への負荷は最小限で。
素晴らし過ぎる。
ため息がでますね^^;
そんな環境で高岡さんから色々とお話しをお聞き出来ました。
本当に有難うございますm(_ _)m
さて、その後はお待ちかねの懇親会!!
昼間に施工を見せていただいた、断熱気密職人の寺園さんも合流していただいて夜の部です!!
もう一回だけ、続きます!!!