よっかいち矯正歯科医院様 設計について
6/22,23,24 10:00〜16:00
よっかいち矯正歯科医院様 内覧会を開催させていただきます。
他の住宅案件とも重なり、かなりバタバタしてしまいこちらでの紹介をあまり出来ていなかったので、まとめてご紹介します。
まずは今回の設計の概要から
何と言っても今回の建物の特徴は【8角形】である。ということです
何故8角形という特殊な形状になったかというと、デザイン的なアプローチからでは全くなく、むしろ機能面を重視して考えていった結果現在の形に辿り着きました。
棟上げ時の棟(頂点)見上げ
施主であるドクターのご要望として、現在の歯科クリニックでは主流の【半個室】では無い空間をご要望いただきました。
理由は、敢えて個室にしないことで診察中の動線の無駄を減らし、少しでも患者様の待ち時間を減らし矯正に関わる拘束時間を減らすことで患者様の負担を少なくしたい。
また、矯正の高い技術にこだわりを持つドクターが、歯科衛生士さん達の作業も含めて治療スペース全体に目が届きやすい空間とする。
ただし、出来る限り患者様が他の方に気を遣わなくても済むように。
その他にも様々なこだわりをお聞かせいただきましたが、上記のようなご要望をいただき検討した結果、
【多角形の中心に近い部分でドクターが施術し、それを囲むように放射線状に診療台を配置することで出来る限りドクターの動線を短くすることで施術を効率的に行っていただく】という方針のプランをご提案しました。
そうすることで、診療台も放射線状に少しずつ角度を変えて配置し、患者様同士の目線も角度が付くことで離れていきます。
診療台の目の前には大きな開口部を設け、目線の先に緑を配置。
そうすることで診療台に座った際に、緊張しがち(?)な歯医者さんだからこそ少しでもリラックスしてもらいたい、と考えました。
ただし…、ここまで書いた内容に嘘偽りは全くありませんが、普段住宅の設計が多いので用途の違う今回は何か面白い試みが出来れば…という想いも少しはあったことをここで白状しておきます^^;
という経緯で8角形という少し特殊な形状のプランをご提案した結果、とても気に入っていただき今回の計画が本格的にスタートしました!
とは言うものの、8角形という特殊な形状の為、全ての設計が簡単にはいかず(平面図で水平垂直な壁がほぼ無い)大変自分を苦しめることになりました…笑
その辺りの試行錯誤も是非現地でお確かめくださいm(_ _)m笑